勾配天井で外につながる家
本敷地は、道路より1mほどの高低差があり、南面の前面道路は交通量の多い敷地となっています。
そのため、外へと開きながらもプライバシーを確保できるような計画を立てました。
内容としては、前面道路が交通量の多い生活道路となっているので、吹き抜けを設けてハイサイドライトから光を取り入れるような計画です。
リビングの吹き抜けは、外部に向かって勾配天井をつくっています。
窓を境界に勾配方向が変わり、外部へと伸びていく軒になっています。
この勾配の操作は、中から外への繋がりを感じさせるものへとなっています。
南面に大きく取ったハイサイドライトからは、光をふんだんに取り込めます。
1mほど出した軒の出は、夏場の日射を遮るパッシブデザインも兼ね備えています。
内部は、コンパクトに無駄のないプランニングとしています。
昨今、材料価格の高騰によりコスト増になっている中、
シンプルなプランニングでも、1つの操作によってより外を感じられる居心地のよい空間とすることができました。