ご自宅を終の棲家の為に建て替える計画です。
敷地の周りを近隣住戸に囲まれた敷地で、南東側は高台から見下ろされる条件の中でプライバシーを確保しつつ、開放性のある住宅を創るために、広い中庭空間を設けました。その中庭には背の高い植栽を設け、南東からの視線を遮ります。
また、出来るだけ不必要な空間を排除して、コンパクトにまとめながら、広がりのある空間を感じるようにする為、LDK・書斎・寝室の主要な部屋が全て中庭に面し、部屋面積以上に感じるよう開口を大きく取り、中庭と一体となった、空間となっています。
中庭側には1.8mの深い庇、木製デッキを設け、外部でもくつろげる設えとしています。中庭側の深い庇は、夏の暑い日差しを遮りますが、冬は部屋内に光が入るように計画しています。リビングダイニング・書斎は片流れ屋根と合わせて勾配天井とすることで、夏の室内の熱気を上昇させ、ハイサイドの開口から風を通すことで涼しく過ごせるように計画し、可能な限り空調機器に頼らず、パッシブな住宅を目指しています。