熊本市中央区古京町、熊本城付近にある児童養護施設のグループホームと厨房のコンセプト案です小さなコミューンをデザインコンセプトにし、集団生活の中、子ども一人一人がプライバシーを保たれつつも子供たち同士で関わりを持てる建築を目指しました。中心にプライベートスペースの子供やスタッフ用の一戸建を配置し、それを取り囲むようにパブリックのコモンスペースを配置しました。そのことにより、プライベートスペースのセキュリティー及びプライバシーに配慮しました。コモンスペースは子供たちが自由な発想で利用できる公園のようなイメージで、中庭に面するすべての窓が広く開放できるスランディング式になっており、室内と屋外の隔たりのない自由空間を提供します。建物をずらしながら配置することによりいろいろなスペースが生まれます。生まれたスペースは裏道、広場、庭になり、そこに、たくさんの木、植物を植えることでピクニックをしたり、野外教室を開いたり、木陰でくつろいだり、子供か裸足で自由に走れ回れるスペースを提供します。こういった建物は外からだととても近寄りがたい閉塞的な施設になりがちですがコモンスペースの建物はガラス壁を用いることによって外から見ても開放感が得られるように配慮した。現代ではなくなりつつある昔ながらのモ下町モをイメージし、そこに住まう人々の共同スペースを形成することにより、現代の情報内のつながりではなく下町人情のような人対人の関係を学べる場所になればと思っています。