長野県御牧原標高730mm、南に北八ヶ岳、蓼科山、中央アルプス、西に美ヶ原、北アルプス、北に浅間連山と200度の眺望が開ける高台に計画された小さな宿兼住宅です。とてもすばらしい眺め(風景)が周りにあります。
ランドマークになるような建築で、敷地に寄り添うように斜面のエッジに腰をつけたように建ち、四季が織りなす変化の中で風景にとけ込み、訪れた人/住人が住む過程の中で太陽の光、風、目の前に広がる山々を肌で感じる 風景と共にある宿。
ランドスケープの一部のような黒い重量感を満たした岩とその上に浮かぶ小さな特別なガラスの箱をイメージしました。それらが旅人が敷地と色とりどりの木々に囲み込まれる特別な存在となる事を可能にすると考えました。夏は西側から太陽の日が住宅の奥深く差し込み、春秋には周囲の木々/自然と調和して宿は自然に囲まれた安心感をもたらし、冬には白い原野の中の黒い無機質なオブジェクトとなります。
また建物に大きな開口/隙間を設ける事で自然の風景をブロックする事なく、多くの人々がこの場所でありにままの自然との直接的なつながりを体験する事ができます。プランはオーナーとゲストを適切なプライバシーや距離感を保つよう配置されています。大型スライド式のガラス扉がリビングスペースを屋外に開放し、山の眺望、回りの匂いや音が建物のなかへも届くよう考えまた屋外コンサート場として使えるようしました。